七大珍種を目指して〜第2章 複雑〜
8月下旬
七大珍種に触れ、求めるようになった私はとりあえず馴染みのある東京の某山へいつもの友人Kと向かった。
そこは意外にも珍種の記録が多く、イセキグモやカトウツケオグモなどは結構見られるそうだ。さらにツシマトリノフンダマシを見たという話も聞き、あわよくばと狙って行ったのだ。
その日も夕方近くから山へ入り、ひたすら歩き続けた。いい感じのアカアシクワガタなどはいるものの、目当ての蜘蛛がいない…
いい感じのアカアシクワガタ
とりあえず前に行ったススキ原へ到着。すると…
おっ、トリノフンダマシいるじゃん
友人Kが見つけてくれました。
トリノフンダマシ Cyrtarachne bufo (いい写真がなくてすいません…)
見たことがなかった、トリノフンダマシを見ることはできました。しかし、七大珍種の壁は大きい…なかなか見つかりません。
そのまま数時間いい成果が上がらずこれまた絶滅してるコースか?笑とか言っていると、、、
キジロオヒキグモ Arachnura logio
いたぁぁぁぁぁ!!!
キジロオヒキグモ!!
深夜の山で大発狂してしまいました。まだ幼体だけど、ついに自分で見つけた七大珍種!!!なんだこの奇抜なフォルム!!かっこよ!!最高!!!
〜1週間後〜
また某山で七大珍種を探し友人Kと後輩Nとの採集。
友人K「キジロの成体いたよ笑」
?????????
自称水生昆虫屋で蜘蛛が嫌いだと言う友人K。成体?しかも卵嚢持ち?え?蜘蛛屋???
本当に私は蜘蛛屋を名乗っていいのでしょうか。わかんないです。
そしてその後はオオトリノフンダマシの成体や卵嚢をちらほら見て終わりました。
オオトリノフンダマシの卵嚢
日をまたぎ、一応昼ぐらいまでツシマトリノフンダマシを探しましたがなんもいませんでした。めちゃくちゃ疲れた。
そのまま帰りに食べたラーメンは複雑な味がしましたとさ。