ふらっと西表島へ 〜前編〜
10月中旬
とうとうこの時期が来てしまった。去年の無念?をはらすため決戦の地、西表島へ。
団体としては某マルバネクワガタをメインにし、私個人で蜘蛛を探していきたいなと思い出発する。
いつもの友人Kと高校のときの友人T、そして途中から参加する弟M(実は双子)と私の4人で行く。去年は弟M以外の3人で西表島へ行っていたが、時期が遅くヤエマルの数は全員で5匹とかだった。
さて初日。1時間ほど飛行機が遅れ、いろいろあり夕方近くに宿泊するキャンプ場へつく。
キャンプ場の守り神の黒化オオジョロウグモ
いよいよ登山。しばらく登ってとりあえず散策って…
ん?なんだこの巣?
ハラビロスズミグモ Cyrtophora unicoror
さっそく調べ漏れた見たことないクモ。
後々調べるとハラビロスズミグモというらしい。なんて色してるんだ好き。
とか思っていると
ゲホウだ!!!ツツゲホウ!!
ツツゲホウグモ Poltys columnaris (不慣れすぎて光飛び)
はいついに見たかった蜘蛛第1号。最高来てよかった〜
さてさてスタートは順調。とか油断していると、友人Kが本命のヤエヤママルバネクワガタ(以下ヤエマル)を見つけてしまう。
うわ〜いいな〜いい虫だな〜
負けじと探すが、なかなか見つからない。そして友人Tも見つけ出し2人は着々と数を稼いでいく。
まじか〜1人だけ取れないとかやめてよ…とか思ってたんですよ。
あ!!!ヤエマル!!え大歯?中歯?いた!!!
ヤエヤママルバネクワガタ Neolucanus insulicola insulicola
後から見るとどう見ても大歯。サイズは59mmほど。60は行かなかったがそんなの知らんやばいかっこいい。
1人だけ急に大歯をとり2人から白い目で見られながら、その日はもう1匹ヤエマルをとり終了。
2日目。はとくにいい成果がでずに終了。ツツゲホウが普通種?ってくらいたくさんいることに気づく。
3日目。お昼から海で遊び弟Mを待ち、合流してから山を目指す。
潮が引いていて歩けたビーチ
弟Mは初西表島なので友人Kに同行し、それぞれ別れて探すことに。
大きめの良さげな木を見るとそこにはバカでかいサキシマハブが。うわぁ怖〜ってえヤエマルいるじゃん。
ヤエヤママルバネクワガタ ♀
でかいハブの目と鼻のすぐ先にヤエマル♀。恐る恐る手を伸ばし初メスゲット。
そしてその日は弟Mも初ヤエマルをとり、満足して終了。
しかし大歯をとっている安心感が祟り、3日ほどあまり成果のない日が続く。
そして6日目。その日は山道近くの崖?を眺める。せっかく西表島に来たのだ、あのキムラグモちゃんを探さなければ。
そんなこんなで崖を眺めて数分。
おっ巣穴あるじゃん。お邪魔しまーす
ぺろっ
ヤエヤマトタテグモ Latouchia hyla
巣穴の感じでもしかしてと思ったがそっか君もいるのか。
しかしその日の成果はあまり上がらず下山。
そしてそして7日目。ヘビやらカメやら生き物は出てきているが、肝心のキムラグモがいない。
また同じポイントで探すがトタテグモの巣しか見つからない。すると少し下の方にいる友人Kに呼ばれ、行ってみるとそこには明らかにトタテではない巣の形状が。戸をあけるとうすい茶褐色のつま先がこんにちは。
ああああああああああ!!!!!
イシガキキムラグモ Ryuthela ishigakiensis
やられました。
大絶叫。友人K、自称クモ嫌いなはずなのに先に見つけてました。悔しいけどまじ感謝。
…そういえば、イリオモテキムラグモ Ryuthela tanikawaiってシノニムから復活したんだっけ?その辺あやふやで不安だからイシガキキムラグモって書いてしまった。。。
はい結局その日はそれ以降キムラグモに会うことはできず下山。友人Kが言うに、おなじ"K"じゃないと取れないらしいです。改名するか…
てことで8日目以降は後編ってかんじで書こうと思います。だいぶ長くなってしまってすいませんですた。
ツツゲホウがかわいい。